勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

肥前国第9代平戸藩主、松浦清の言葉。
東北楽天ゴールデンイーグルスの名誉監督、野村克也氏の座右の銘として話題になりました。
「負けるときは、負けにつながる必然的な要因がある(不思議な点はない)」
しかし、「勝つときには、(どうして勝ったのかどうも思い当たらないという)不思議な勝ちがある」ということである。

負けにつながる必然。
偶然に負けることはない。
事業承継にも当てはまるのではないか。
そんな思いを確認しるために、大学院で研究することにしました。

世界には、有史以来無数の企業が存在しています。
その中で、現存している企業数は少ない。
それぞれの企業が、事業承継の時期に事業を引き継がなっかた、もしくは、引き継げなかった何らかの原因があるのではないか。
その原因の一端がわかることで、望まない廃業が減少できるのではないか。
そんな思いが私を研究に駆り立てています。

世界最古の企業は、西暦578年創業の金剛組。
四天王寺建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工(金剛、早水、永路)のうちの1人である金剛重光により創業。
少なくともこの時代以降、企業は存在していたし、いろいろな企業が創業し、廃業している。
そのすべてを明らかにすることはできないが、少しでも、ほんの数例でも明らかにできれば、意味があるのではないでしょうか。

先行研究で明らかになっていることもありますが、事例研究をするのは一人の研究者では難しい。
幾人もの研究者が、時代を超えて、事例研究を重ねることが重要であると思います。

事業承継支援を、事業として行っているからこそ、その事例研究に参加するのは、ある意味義務ではないかと。
失敗の原因は、個別に見れば、相関性や類型化は難しくても、事例を積み重ねることで、精度の高い研究になると思います。

「失敗」のとらえ方は人それぞれかもしれません。
しかし、事業を継承できなかったという事実は、その通りでしょう。
時代・環境・運等、いろいろな要因はもちろんあると思います。
単一の要因ではなく、複数の要因が重なった結果というのも、そうでしょう。

だからこそ、一つ一つの事例を検証し、確認していくこと、その作業を継続していくことが重要だと思います。
先行研究を通じて、過去の先輩たちと会話をし、研究結果を残すことで、後輩に託すことができる。
研究のだいご味はこの点ではないでしょうか。

どこまでできるかわかりませんが、自分自身の可能な範囲で研究を続けていきたいと思います。

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