自社の欠点を明確にしよう

M&A

第三者への事業引継ぎを行う際に、自社の良い点を次々と述べる経営者がいます。
はたして、それでうまくいくのでしょうか。
 

その事業は良いことばかりですか?

自社に良い点がたくさんあることは、素晴らしいことですが、では、なぜ、第三者への事業承継を選択したのでしょうか。
天涯孤独で、事業を従業員も雇わずに一人で行ってきたのならわかりますが、家族がいて、子供がいて、従業員がいるのに、第三者承継にいたったのはなぜでしょうか。
素晴らしい事業であれば、引き受け手はすぐに見つかります。
第三者承継でもすぐに見つかります。
でも、それだけ素晴らしい事業なら、まず、身内が引き継ぎ手の候補になるのではないでしょうか。
自らの家族や子供から見放される事業が、それほど素晴らしいものでしょうか。
過去から現在までも順調に事業が推移しており、将来の展望も明るい。
事業を取り巻く環境は、どんどん好転する。
従業員に恵まれている。
取引先との関係が良好。
そんな事業なのに、子供は見向きもしない。
その子供は、生まれてから、これまでの間、その事業を身近で感じ、見てきた存在ですよね。
その人が、見向きもしない事業が本当に価値のなる事業なのでしょうか。
 

事業の欠点に向き合いましょう

第三者へ事業を引き継ぐ際は、事業に対し改めて真摯に向き合う姿勢が重要です。
良いところも、悪いところも、俯瞰し理解することです。
事業を高く売却しようと、良いところ、にばかり執着すると、うまくいきません。
むしろ、悪いところをしっかり認識することが必要です。


 

欠点を見つめる

事業に対する悪い側面。
これまでの失敗、今後の展望でも否定的な側面。
そういったことを、逃げずに正面から向き合い、理解し、情報を公開することが大切です。
否定的な側面がありながらも、ここまで事業を続けてこれたし、今後も続けていける。
その立脚点に立ち、事業継続をしてくれる人を探す。
そうすると、おのずと、良い人に巡り合えます。
 

社会的価値に気づく

子供には見向きもされなかったし、やめろ、と言われ続けた事業だけど、これまで継続してきたのですよね。
事業を継続できたということは、社会から一定の評価があったということです。
謙虚な気持ちで事業に向き合うことで、事業の社会的価値を感じることができます。
欠点や悪いことを見つめることで、事業の社会的価値に気づくことがあります。
 

第三者への円滑な引継ぎ

事業の社会的価値に気づければ、第三者への事業承継もやりやすくなります。
社会が必要としていること、地域が必要としていることは、事業を行うことができるからです。
欠点を理解することで、その上での事業価値の定義を行う。
そのことが、第三者への事業引継ぎを円滑に行える行動につながります。
 

まとめ

第三者への事業引継ぎを考えるときは、事業の欠点を改めて拾い出しましょう。
身内で引き取り手のない事業を第三者へ引き継ぐのです。
必ず事業の欠点があるはずです。
欠点・悪い点を明確にすることが、第三者への事業引継ぎ成功への第一歩です。

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