Column 経営コラム

陰陽思想を深く体現できる人が時代を引き継ぐことができる

2021/03/02

事業を引き継いで、継続していくことは、時代を繋ぐことです。
時を連続させてつないでいくこと。
否定ではなく相乗効果を求めていくことです。

陰陽思想

陰と陽の考えで、事業を考えると行き詰ります。
英語で言えば「OR」の思想です。

・変化か、安定か
・慎重か、大胆か
・低コストか、高品質か

といった考え方です。

こういったどちらか一方を選択するような抑圧的な思想では、事業承継はうまくいきません。
短期的には、成功したようにみえても、長くは続きません。
短期的も、数年続けばよい方で、短ければ、半年もたたずにうまくいかなくなります。

その先の陰陽思想

陰陽思想の先が重要なのです。
その間のバランスを取ること。
その両方を得ること。
そういったものが求められます。
英語で言えば「AND」の思想です。

・利益を超えた目的 と 現実的な利益
・基本理念を核とする保守主義 と リスクの大きな試みへの大胆な挑戦
・長期的な視野に立った投資 と 短期的な成果の要求
・哲学的で、先見的で、未来志向 と 日常業務での基本の徹底

という考え方です。

相反するものをバランスをとりながら行うこと。
事業を継続するということは、その連続です。
長期的な目標を示しつつ、短期の収益にもこだわる。
そういった姿勢で事業に臨むことで、後継者は、事業をけん引していけます。

自己矛盾

一見すると相反するものを同時に取りに行く。
同時に獲得する。
その行動が事業継続には必要です。
バランスを重視して、どっちつかず、ではなく、どちらも100%獲得しに行くことが求められます。
不合理・不可能と感じる人には、後継者として事業をけん引していくことは難しいでしょう。
不合理なことを受け入れられる人物が、事業の後継者になり得るのです。

まとめ

事業を承継する人物は、欲張りで不合理な人です。
長期「も」短期「も」どちらも100%手に入れようとする人です。
矛盾があっても、乗り越える人。
事業承継者に求められる重要な要素です。

タグ:

  • 事業承継

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