意外な事業価値

M&A

こんにちは、経営支援センターの高浜です。
M&Aの際に事業価値を評価するのは買手です。
事業を売ろうと決断し、最初に値段を提示するのは売手ですが、最終的に価値を見いだすのは買手です。
その違いを認識する必要があります。

売手の価値

売手は、これまでの経験等を基に事業価値を判断します。
資産と負債のバランス
収益状況
今後の事業の見通し
事業を行っている地域の将来性
こういったモノを判断材料にすると思います。
客観的に評価をしていきますが、これまでの先入観等が投影されるのは、一定仕方のないことだと思います。
この際に注意が必要なのは、出した評価を否定的に捉えてしまい、結果、事業承継に踏み出せない事態にならないようにすることです。
債務超過だから、事業規模が小さいから、と否定的な側面を捉えてしまい、M&Aに踏み出せない経営者がいます。
債務超過も、事業規模が小さいのも事実なので、そうなのですが、だからといって、事業承継に踏み出さない理由にはなりません。
事実を否定的に捉えすぎているのではないでしょうか。
否定的に捉えれば、全ての行動がとれなくなります。
事実を否定的に捉えながらでも、その事業を今現在も継続している。
自分自身は、その事業を継続しているのに、否定することは、自己否定につながります。
自己矛盾の状態です。
そうではなく、事実は、事実として認識しつつ、次の策を講じていくことが大切なのではないでしょうか。
売手が計算している価値は、あくまで売手の価値です。
必要以上に否定的になる必要はないです。
また、逆に、高く考えすぎることも失敗の原因になります。

買手の価値

買手は、その事業全体を見ながら、事業価値を判断していきます。
すでに、事業をしている経営者が購入する場合は、現在の事業への相乗効果や、新規事業の可能性を検討します。
相乗効果が見込めるのであれば、その相乗効果を基に購入価値を判断していきます。
相乗効果に対して、どれくらいの価格が妥当なのか。
設備投資を行う感覚です。
投下した資本に対する回収効率。
それを加味して、買収価格を判断していきます。
当然、売手の価値判断とは別の側面が入ってきます。

また、新規事業を検討している場合は、投資効率と時間効率の両面から判断して行くことになります。
新規事業を自社で立ち上げ、軌道に乗るまでの時間を買い取る感じです。
時間を買い取る。
この価値判断が働きます。
新規事業なので一定程度の期間を要します。
そこを最短距離で行こうと思うからこそ、事業を買収するのです。

双方の価値観

双方の価値は、それぞれの置かれた状況により異なります。
もちろん、同じ価値も多数存在します。
決算書の数字
固定資産税評価額
従業員数
保有資格
等は同一の基準になります。
それ以外の要素については、それぞれの判断になる場合が多いです。
双方の価値判断をしっかりすりあわせる。
双方が納得いくところが、重要です。

まとめ

しっかり納得できるところで合意することで、円満な事業承継が可能となります。
一方が不満を抱きながらの、事業承継は、いずれ破綻する可能性があります。
M&Aの後の事業廃業は、もっとも避けたい事態です。
そうならないためには、双方がしっかり意見を述べて、納得することが欠かせません。
当社は、経営者に寄り添った、M&A支援を行っています。
相談・問い合わせは、こちらからお願いいたします。

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