Column 経営コラム

九州・長崎IRの実現に向けて

2021/03/12

IR(特定複合観光施設)とは、老若男女を問わず家族で楽しむことが出来るテーマパーク、劇場、映画館、ショッピングモール、温泉施設、スポーツ施設、会議場、展示施設、ホテルなどにカジノ※を含んだ施設です。
長崎県では、交流人口の拡大や新たな雇用の創出、地域経済の活性化、ひいては定住人口の増加が期待されるIRの誘致を進めています。
※IRに占めるカジノの面積は施設全体の延べ床面積の3%以下に制限されます。
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kanko-kyoiku-bunka/kanko-bussan/ir-tougougatarizo-to/

IR候補地

  • IR候補地は「ハウステンボス」に隣接
  • 公共ハーバー・マリーナ(約2.3haの港)も一体的な活用が可能

IR開業までの想定スケジュール

令和3年1月からIR事業者の公募手続きを実施しており、夏頃までに選定する事業者と共同して作成する区域整備計画を国へ申請し、2020年代後半の開業を目指します。

地域経済の活性化

IR施設内で使用する農水産物・飲料・事務用品、そしてビルメンテナンス・物流サービスといったさまざまな分野において、地元での調達が継続的に行われると考えられ、本県の企業にとって非常に大きなビジネスチャンスとなることが期待されます。
令和2年10月に開催された九州・山口各県知事と経済団体の代表者からなる九州地域経済会議において、「九州IR推進協議会」の設置が承認されました。
IRがもたらす高い経済効果を佐世保市・県内はもとより、九州全体に波及させるため、九州経済界、行政、議会が一体となり、地元調達促進に向けた検討を進めます。

九州IR推進協議会の活動内容
1:地元調達促進に向けたイベント・セミナーなどの開催
2:地元調達促進に向けたビジネスマッチングのスキーム検討(事業者との双方向対話)

懸念される事項への対策

国が法律で定めた主な対策

・依存症対策
・青少年対策
・治安対策
・犯罪防止対策

九州・長崎IRでは、懸念される事項を最小化するため、国の対策に加え、さらなる取り組みを進めることとしています。
その一環として、令和2年11月11日、官民の幅広い分野の関係者が参画する「九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会」を設置し、第1回の会議を開催しました。
この会ではIRが整備されることを想定して、地域周辺における安全・安心の確保、快適な生活環境の整備に向けた検討を行っていきます。

九州・長崎IRの目指す姿

IRは、関連する業種が多岐にわたる裾野が広い産業です。建設、輸送、観光・レジャーなど、地域の多様な産業と結び付き、さまざまな面で大きな波及効果が期待されます。

・交流人口の拡大
・地域経済の活性化
・雇用創出
・定住人口の増加

まとめ

課題の多いIR事業ですが、地域経済に与える影響は大きいです。
経済活動なくして、定住人口の増加なし。
懸念される事項への対策をしっかり行いつつ、IR事業を強力に推進していただきたいです。
県内経済はもとより、九州経済活性化のためにも、ぜひ強いリーダーシップを期待します。


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